帯状疱疹が流行っています!
12月は忘年会や大掃除、年始の準備などでお忙しくされている方が多いと思います。ストレスや疲労がたまっているときに引き起こしやすい病気の一つに「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」が挙げられます。
・帯状疱疹とは
過去にかかった水ぼうそうのウィルスが体内の神経節に潜んでいます。加齢やストレス、過労などが引き金となり免疫力が低下すると潜んでいたウィルスが再び活動をはじめ、神経を伝わって皮膚に到着し帯状疱疹として発症します。身体の左右どちらか一方にピリピリと刺すような痛みと、これに続いて赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状にあらわれます。50歳~70歳代に多くみられる病気ですが、最近では若い人に発症することも珍しくありません。
・治療方法
治療は、内服薬でウィルスの増殖を抑制して、痛みがある場合は消炎鎮痛薬を併用します。水ぶくれは塗り薬による処置をします。
・日常生活の注意
〇できるだけ安静にしましょう…帯状疱疹は疲労やストレスが原因となり、免疫力が低下したときに発症します。十分な睡眠と栄養をとり、精神的・肉体的な安静を心がけることが回復への近道です。
〇患部を冷やさないようにしましょう…患部が冷えると痛みがひどくなります。患部は冷やさずに、できるだけ温めて血行をよくしましょう。ただし、使い捨てカイロや温シップ薬は、やけどやかぶれに注意して使いましょう。
〇水ぶくれは破らないように気を付けましょう…水ぶくれが破れると、細菌による感染が起こりやすくなります。細菌による化膿を防ぐためにも、患部は触らないようにしましょう。
〇小さな子どもとの接触は控えましょう…帯状疱疹が他の人にうつることはありませんが、水ぼうそうにかかったことのない乳幼児には水ぼうそうを発症させる可能性があります。
痛みのある赤い斑点や小さな水ぶくれは帯状疱疹の可能性が考えられます!早期に受診し適切な治療を行うことで症状を軽くし、合併症や後遺症である帯状疱疹後神経痛のリスクを減らすことができます。痛みを我慢せず、いい気持ちでお正月を迎えましょう♪
年明けは1/5(木)から通常通り診療しております。予約不要ですのでお気軽にご来院くださいませ⛄
2022年12月23日
冬の乾燥は保湿で予防!
冬本番!乾燥したお肌をそのままにしていませんか?乾燥肌をそのままにしてしまうと痒みが現れたり、湿疹やシミ・シワなどさまざまな肌トラブルの原因になります。今回は冬の乾燥・保湿についてご紹介します。正しいスキンケアで乾燥した冬を乗り切りましょう!
〇乾燥する原因〇
冬は気温や湿度が低く、室内でもエアコンの暖房などで空気が乾燥しています。また、直接ヒーターや暖房の風にあたることで肌が乾燥しやすくなります。他にも肌を擦る習慣があったり化学繊維で作られた衣類が原因で乾燥することがあります。
〇予防〇
・保湿剤を使う…乾燥の予防・対策には保湿です。色々なテクスチャーがあり季節や体質にあった保湿剤を選択しましょう。
・加湿器などで湿度を保つ…冬季は加湿器の使用が望ましいですが、水を入れたボウルや濡れたバスタオルを部屋に置いておくだけでも効果があります。湿度は40~50%に保ちましょう。
・刺激を与えない…入浴の際、石鹸を付けてゴシゴシこすると、さらに肌表面の皮脂膜を剥がし、角層を痛めてしまいます。特に、「かゆい」といってゴシゴシこすり過ぎたりすると、さらに肌状態が悪化してしまうので、優しく洗うようにしましょう。タオルは使わず、石けんをよく泡立て、手のひらで撫でるようにやさしく洗うようにしましょう。
・肌に優しい素材のものを使う…アクリルやナイロンなどの化学繊維の衣類は素材そのものが水分を含まないために、皮膚に触れると水分が奪われます。また、ウールや化学繊維の衣類は摩擦や静電気がおき、これも痒みの原因になることがあります。
乾燥・湿疹治療は世田谷駅直結の世田谷駅前皮フ科まで☆
2022年12月16日癜風について
癜風(でんぷう)はマラセチア菌という常在菌のカビに感染して起こる病気です。
胸やお腹、背中など体幹部に出ることが多いですが、腕や首などにもみられることがあります。
発汗が増えてくる春~夏にかけてみられ、比較的若い方、汗っかきの方、脂性肌の方に多いといわれています。
皮膚表面に丸い発疹ができて少しカサカサしているのが特徴で、色は黒~褐色のものや白っぽく色素が抜けるものがあります。
皮膚の表面をこすり、顕微鏡で検査をして診断を行います。
治療は抗真菌薬を外用し、約2週間ほどで治癒することが多いですが、色素脱失など色素異常が治るまで時間がかかることがあります。
マラセチア菌は常在菌の一種なので、毎年繰り返す方もいらっしゃいます。早めにご相談ください。
2022年12月9日円形脱毛症について
円形脱毛症は、なんの前触れもなく突然円形に脱毛を認める病気です。
境界がはっきりしているのが特徴で、頭髪に生じることが多いですが、眉毛やからだの毛などに生じることもあります。
1か所だけでなく、数か所に多発することもあります。
毛母細胞が一時的に何らかの原因で障害されることで発症します。
原因はストレスや遺伝などといわれることもありますが、はっきりとわかっていません。近年では自己免疫が関係しているのではないかともいわれています。
円形脱毛症は数ヶ月の経過で自然に治癒することが多いですが、難治性のものもあります。
治療はステロイドを外用したり、液体窒素を吹きかける凍結療法を行ったり、ステロイドの注射を行ったりします。
円形脱毛症のように頭部の一部に円形に脱毛を生じるのではなく、男性の頭部全体や生え際などに抜け毛を生じる脱毛症の場合(いわゆるAGA)は治療が自費になりますのでご了承ください。
2022年12月2日皮脂欠乏性湿疹④
《暖房》
・空気の乾燥は悪化要因になるため、湿度は40~50%に保つのが理想的です。冬季は加湿器の使用が望ましいですが、水を入れたボウルや濡れたバスタオルを部屋に置いておくだけでも効果があります。
・ファンヒーターの温風に直接当たらないようにしましょう。
《衣服》
・肌着はなるべく柔らかく、保湿力の高いものを着るのがよいでしょう。アクリルやナイロンなどの化学繊維の衣類は素材そのものが水分を含まないために、皮膚に触れると水分が奪われます。
また、ウールや化学繊維の衣類は摩擦や静電気がおき、これも痒みの原因になることがあります。皮膚に直接触れる肌着は木綿(コットン)のものがおすすめです。
その他ストレス、食生活の偏りや、睡眠不足など、忙しい生活で自分のことがおろそかになっていることも無関係とはいえません。
皮脂欠乏性湿疹は、生活を見直してほしいという、お肌の訴えだと思って生活の見直しをしてみるのもいいかもしれません。
症状が良くならないときは早めの受診をお勧めします。
お肌のトラブルは早期治療が何よりも大切です
2022年11月25日
皮脂欠乏性湿疹③
●日常生活の注意点●
皮膚の乾燥を防ぐために、まず生活習慣や環境を改善することが大切です。
日常生活では次のことに注意しましょう。
《保湿》
・日頃のスキンケアで乾燥からくる痒みや掻き壊しを予防出来るので季節に関係なく年間を通じて続けることが大切です。
・季節と好みに合わせ保湿できるようにしましょう。
・ムラなく必要量を塗りましょう。
・入浴後なるべく早く保湿剤を塗るように心がけましょう。
《入浴》
・皮膚を清潔に保つことは大切ですが、頻回・長時間の入浴は逆効果です。熱いお湯は皮脂を必要以上に落としてしまうため40℃が適温です。
・ナイロンタオルを使ったりゴシゴシ洗ったりするのは、皮膚に刺激を与えてしまうので止めましょう。刺激の少ないボディーソープをよく泡立てて使うようにしましょう。
2022年11月18日
皮脂欠乏性湿疹②
皮脂欠乏性湿疹①
秋の花粉対策について
今回は花粉症対策についてお話します(*^^*)
①薬を飲む
一番花粉症に対して効果を得られるのは、薬を内服することです!
理想的なのは、花粉が飛び始めるより前に内服を開始することですが、症状が出始めてからの内服も効果はありますので、
花粉症症状が出た方は、早めに皮膚科などの医療機関を受診することがおすすめです。
②マスクやメガネなどを着用し、体内への侵入を防ぐ
マスクやメガネの着用で、花粉を吸い込む量が大幅に減少します。
マスクは顔にぴったりとフィットしたものを着用しましょう。少しでも隙間があると、そこから花粉が入り効果が減少してしまいます。
③うがいや手洗いをしっかりとし、換気や掃除を心がける
体内に侵入してしまった花粉は、うがいや手洗い・洗眼薬などで除去しましょう。
④家の中は加湿器や空気清浄機で空気をきれいに!
空気清浄機は家に舞う花粉を吸いこんでくれますが、それに加えて加湿器も併用するとより効果的です。加湿器は花粉を床に落としてくれるほか、喉や鼻の粘膜を守ってくれます。
以上のような対策をしっかり行い、花粉の時期を乗り越えましょう(^^)/
2022年10月28日
秋の花粉症について
秋の花粉症についてお話していきます(*^^*)
花粉症と風邪は症状がとてもよく似ており見分けが難しいです。
「のどの違和感がずっと続く」「鼻水が止まらない」という方はもしかすると風邪ではなく花粉症かもしれません。
秋は主に空き地等に繁殖するブタクサ、ヨモギ、カナムグラの花粉が多く飛散し、ブタクサは春のスギ花粉と比べると粒子が小さく器官に入って喘息のような症状を起こすこともあります。8月ごろから秋の花粉は飛び始め、9月にピークを迎えて10月ごろまで続きます。
放っておくと悪化してしまう可能性があるので違和感を感じたら早めの対処が必要です。
花粉症の症状をご紹介します。
・一週間以上くしゃみや鼻水が続いている
・くしゃみが止まらないことがある
・透明でさらさらした鼻水が出る
・目の痒みがある
・微熱が続く
以上のような症状がある方は花粉症の可能性があります。
また、当院では採血によるアレルギー検査を実施しております。予約等は必要なく、受付または受診時にお伝えいただければその日に検査することが可能です。検査項目はオーダーシートの中から最大で13項目お選びいただくことができ、何が原因か分からない場合にはアレルギー頻度の高い項目をまとめたセットもあります。
症状が出たら、早めに皮膚科をご受診ください。
2022年10月21日