日焼けについて①
だんだんと日差しが強くなってきましたね。
今回は日焼けについてお話いたします。
日本語の「日焼け」という言葉は紫外線により皮膚が赤くなる「サンバーン」と、その後黒くなる「サンタン」を含めて使われていますが、サンバーンは紫外線による皮膚のヤケド、サンタンはその結果おこるメラニン増加です。
サンバーン
サンバーンの主な原因は、紫外線B波(UVB)です。
UVBを防ぐためには、SPF(Sun Protection Factor)値の高い日焼け止めを選ぶ必要があります。サンバーンはシミやたるみの原因となるだけではなく、皮膚がんの原因ともなります。
色白の人は体質的にサンバーンを起こしやすいと言われているので、注意しましょう。
紫外線を浴びて2~6時間経過すると、皮膚が赤くなり、その後痛みが現れます。メラニン色素の防衛反応に対し、紫外線の量が多くなると、細胞組織が損傷することによって、発熱や水疱、痛みが発生します。
サンタン
サンタンは紫外線A波(UVA)が原因で生じます。
UVAを防ぐためには、PA(Protection Factor of UVA)値の高い日焼け止めを選ぶと良いでしょう。ちなみに、サンタンでは痛みが生じることはほとんどありません。
しかし、UVAが皮膚の奥まで届いてコラーゲンなどを破壊するので、シワなどの原因になることが知られています。
紫外線を浴びてから3~8日後に皮膚が浅黒く変色し、その後皮膚の剥離が始まります。
日焼けのレベルは3段階(軽度、中度、重度)に分かれ、痛みやむくみなどを伴います。日焼けは症状の面積が広いため、熱傷深度が軽くても、吐き気や発熱などの症状が起こり、身体が衰弱して入院の必要に迫られる場合があります。
重度の日焼けをしたと感じたら、早い段階で(なるべく3日以内に)皮膚科の診察をお勧めします。日焼けは火傷と同じなので、ただの日焼けだと放置せずご相談ください。
2020年8月28日