乾燥肌と保湿剤について①
冬本番に入り、お肌の乾燥が気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。街中を歩いていると様々な種類の保湿化粧水、ボディクリーム等を目にしますが皮膚科でも保湿剤の処方を行っております。今回は乾燥肌と保湿剤についてご説明していきます。
●乾燥肌(皮脂欠乏症)になる原因
皮膚表面の皮脂が減少することにより、角層の水分が減少して乾燥が起こります。
初期段階では白く粉をふき痒みもそれほど強くありませんが、症状が悪化し炎症(湿疹)を伴うようになると、夜も眠れないほどの痒みを感じる事があります。
●市販の保湿化粧水と処方薬の違い
市販の保湿化粧水は、万人に合うように様々な成分から作られているためある程度の効果を感じることができます。しかし脂性肌向けや乾燥肌向け等、色々な種類があるので自分に合った商品を選ぶ事が大切です。
一方、病院で処方している保湿剤は主にワセリン系・ヘパリン類似物質系・尿素系に分かれており、種類によって効果や効能が大きく変わってきます。
次回は当院で処方している主な保湿剤についてご紹介させていただきます。
2021年1月22日