あせもの原因と対策①
8月も終盤に入り、毎日暑い日が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。
この季節に起こりやすい肌トラブルの中に“あせも”があります。今回は”あせも”について詳しくご説明いたします。
① 主な原因
高温多湿や体温上昇による多量の汗によって、皮膚にある汗の通り道や出口が詰まり、汗が身体の外に排出されずその周辺の組織を刺激することによって発症します。
あせもができやすい場所として頭、額、頸、肘の裏側、脚の付け根やお尻等の汗をかきやすく、さらに乾きにくい場所が上げられます。
②あせもの種類
あせもには主に2種類の症状があり、赤いブツブツができ痒みやチクチクした軽い痛みを生じる“紅色汗疹(こうしょくかんしん)”と透明な水ぶくれができ自覚症状はあまり感じない”水晶様汗疹”があります。あせもの中で最も多いのが紅色汗疹で、特に汗をかきやすい赤ちゃんにできやすく、腋の下や首回りなどこすれ合う部分に多く見られます。
次回は対策と対処法についてご説明いたします☺
2019年8月30日
流行中「手足口病」について②
前回に引き続き日常生活での注意についてご紹介したいと思います。
一般的な感染対策は、接触感染を予防するために手洗いをしっかりとすることと、排泄物を適切に処理することです。
手足口病は、治った後も比較的長い期間便の中にウイルスが排泄されますし、また、感染しても発病しないままウイルスを
排泄している場合もあると考えられることから、日頃からのしっかりとした手洗いが大切です。
おむつを交換する時には、排泄物を適切に処理し、しっかりと手洗いをしてください。
手洗いは流水と石けんで十分に行ってください。また、タオルの共用はしないようにしましょう。
消毒についてはアルコール系の効果は期待できませんので、熱湯なら98℃15分以上、消毒剤なら次亜塩素酸系の物を使用しましょう。
(アルコールでも手ピカジェルなどの酸性アルコールは有効とされています。)
「手足口病」といっても症状がでる範囲は時に臀部や大腿部など疾患名と関係のない場所にも出現することがあります。この疾患に
限らす皮膚症状は似ていても別の疾患であることがございます。自己判断で治療をしてしまうとかえって症状が悪化してしまうことも
ございます。皮膚にポツポツができた、赤い発疹がある、など些細なことでも構いません。気になる場合は受診しましょう。
2019年8月23日流行中「手足口病」について①
手足口病
手足口病は、口の中や、手足などに水疱性の発疹が出る、ウイルスの感染によって起こる感染症です。
子どもを中心に、主に夏に流行します。
症状
感染してから3~5日後に、口の中、手のひら、足底や足背などに2~3mmの水疱性発疹が出ます。口の
なかの水疱がやぶれて口内炎になると痛みがでて、食事や水分がとりにくくなり、脱水症状を起こす
ことがあります。発熱は約3分の1にみられますが、あまり高くならないことがほとんどであり、高熱が
続くことは通常はありません。ほとんどの発病者は、数日間のうちに治る病気です。
※写真はイメージです。症状の出現は個人差がございます。また、手・足・口以外の部位にも症状がでる
こともあります。自己判断せず受診して医師の診断を受けましょう。
原因
病気の原因となるウイルスは、主にコクサッキーウイルスA6、A16、エンテロウイルス71(EV71)で、
その他、コクサッキーウイルスA10などが原因になることもあります。感染経路は、飛沫感染、接触感染、
糞口感染(便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染することです)が知られています。潜伏期間は、3~5日です。
治療
手足口病にはワクチンはなく、特別な治療方法はありません。症状に応じた対処療法となります。
水疱がジュクジュクしていたりかゆみが強い時などは皮膚科に受診することをおすすめいたします。子供の場合、
掻きむしることで「とびひ」になってしまう可能性もあるため皮膚症状が出現した際は受診しましょう。
また、痒みや水疱があっても手足口病ではないこともございます。まずは受診して医師による適切な診断を受けてから治療を開始しましょう。
次回はに日常生活での注意についてご紹介したいと思います。
2019年8月16日夏の肌トラブル④
〇予防〇
汗をかいたら早めにタオルで拭きましょう。綿や絹などの天然素材のものがおすすめです。また、ぬるめのお湯でシャワー浴をして肌を清潔に保ちましょう。衣類は通気性・吸湿性のいい素材のものを身につけましょう。室温は夏であれば26〜27度程度に保ち、エアコンの風は直接当たらないように向きを調整しましょう。
○おまけの話○
その1.「汗かぶれ」と「汗疹」の違い
「汗かぶれ」は汗が刺激となってかいてしまい、炎症を起こした状態の疾患です。あせもと似た症状ですが本来の「あせも」とは異なる疾患です。汗かぶれも汗疹と同様に予防をすることが大事です。かゆみやかぶれが気になるようであれば一度ご受診していただき、症状に合わせてステロイド外用剤などで治療していきます。
その2.アトピー性皮膚炎と汗疹
アトピー性皮膚炎も汗疹も湿疹・かゆみといった症状がでます。アトピー性皮膚炎の方は皮膚のバリア機能が弱っているため、汗はもちろん、ひっかいたり、こすったり、肌への刺激や石鹸、化粧品、紫外線などによっても悪化する場合があります。バリア機能が低下すると、「体の防護壁」に穴が開いた状態になり、細菌など外敵の侵入を許してしまいます。つまりアトピー性皮膚炎をお持ちの方は汗疹や汗かぶれといった肌トラブルになりやすい状態です。季節を問わず保湿を意識し皮膚の清潔を保つことが大切です。
2019年8月9日
ニキビ(ざ瘡)について③
今回も前回に引き続きニキビ治療についてご紹介致します。
★効果的な治療を継続するために★
ニキビ治療をしている方は男女問わず子供から大人までさまざまです。当院では患者さま1人1人のご希望にあわせて治療を実施しております。
例えばお子様は塗り薬で赤みやヒリツキなどの副作用が出現することで治療を継続する気持ちが薄れていくことがあります。元々それほど気に
していなかったニキビだったのに塗り薬を使用したことで副作用が出ると薬に対して悪いイメージを持つお子様もいます。その場合は本人の希
望に寄り添って抗菌作用のみの塗り薬を選択することも可能です。また現在妊娠中、授乳中の方や妊娠希望のある方は妊娠・授乳中でも使用で
きる内服薬や塗り薬の治療もできます。事前に問診表に上記の事項を記載する項目もございます。様々な年齢や生活スタイルに合わせて医師や
スタッフと一緒に治療を選択していきましょう。
●日常生活での予防●
日常生活でニキビ予防をするだけでもニキビができにくくなります。当院の患者さまの中にもニキビ治療をしているのに治りが悪いとご相談さ
れる方がいらっしゃいます。スタッフが下記に記したアドバイスをしたところ治りが改善している患者さまもいらっしゃるので是非参考にして
みてください。
規則的な生活…十分な睡眠とバランスの良い食事をとりましょう。
毎日の洗顔…化粧は必ず落としてから寝るようにしましょう。
清潔な寝具…枕カバーやベッドのシーツは毎日たくさんの汗をかいて雑菌が繁殖しています。可能であれば1週間に1回は洗濯して清潔な環境にしましょう。
化粧道具…こちらも上記と同様です。パフやブラシも使い続けることで皮脂をエサに菌が繁殖しています。清潔なものを使用しないで化粧をすることは菌を顔にパックしているのと同じです。週に1度はお手入れをしましょう。
上記を参考にきれいなお肌を目指しましょう✨
ニキビ(ざ瘡)について②
前回に引き続きニキビ治療についてご紹介致します。
当院では自費診療でもニキビ肌の改善ができです。
〈自費診療〉
① ニキビ石鹸…肌のターンオーバーをサポートし毛穴の汚れや過剰な皮脂を洗い流すスキンピールバー
という石鹸がございます。乾燥肌や敏感肌など肌のタイプに合わせて3種類ご用意してあります。小さい
サイズで1個250円からご購入できます。スタッフも使用しているので気になった方はスタッフまでお声掛けください♪
また、サンプルでNOVのアクネソープもございます。
(左:スキンピールバー。右:アクネソープ)
② サリチル酸マクロゴールピーリング…ピーリング剤で肌質の改善をいたします。お顔だけでなくお背中にも施術可能です。
ピーリング剤の中でも肌に優しいのが特徴で敏感肌の方でも施術できます。1回の施術でも肌のトーンアップや透明感を感じる
ことができますが、月に1回の施術を5~6回ほど繰り返すことで肌質の改善が見られます✨
お顔は7500円とお手頃価格となっています☆
当院のスタッフも月に1度のご褒美としてピーリングをしています。ご質問などございましたらお気軽にお申し付けください。
※事前に医師が患者様の肌質をチェックいたしますので、初回のみ診察をお受け下さい。
初回は診察のみの為ご予約不要ですが、施術は予約制となります。
2019年8月2日
ニキビ(ざ瘡)について
こんにちは。ニキビでお悩みの方はいらっしゃいませんか。ニキビはざ瘡といってお薬で治療ができます☆
今回はニキビについて以下の流れで3回にわたってご紹介致します。
・原因
・進行
・治療
・効果的な治療を継続するために
・日常生活での予防
〇原因〇
①男性ホルモンなどの影響により皮脂分泌が活発になること
②古い角質がつまるなどして毛穴がふさがること
③毛穴の中でニキビの原因菌(アクネ菌など)が増殖すること
などがあげられます。
〇進行〇
① ニキビの始まり(微小面ぽう)
ニキビは目に見えない小さな毛穴のつまりから始まります。
② 角栓ができる(面ぽう)
さらに進行すると、目に見える白ニキビや黒ニキビができます。
③ 炎症が起こる(赤いニキビ)
毛穴に皮脂がたまり、ニキビの原因となるアクネ菌が増殖することで炎症が起こります。
④ 炎症が広がる(膿をもったニキビ)
ニキビの内容物が周囲の組織に広がり、炎症が悪化します。いわゆる黄ニキビです。
〇治療〇
当院で行っているニキビ治療についてご説明いたします。
〈保険診療〉
① 内服治療…ニキビの原因菌を殺す作用のある抗菌薬の内服や、ビタミン剤で皮脂のコントロールやニキビ跡の色素沈着を改善します。
② 塗り薬による治療…毛穴のつまりをとる作用のある塗り薬や炎症やアクネ菌の増殖を抑える塗り薬で治療をしていきます。
※毛穴のつまりをとる作用が含まれている塗り薬は副作用をよく理解して使用しましょう。
主な副作用は乾燥、ヒリヒリ感、かゆみやかぶれ、赤みなどです。これらの症状は使い始めてから数週間で出現していきます。
塗り薬のパンフレット↓
次回はニキビ治療の〈自費診療〉についてご説明致します。
2019年7月26日水いぼ③
どんな治療方法があるの?
専用のピンセットでみずいぼを摘み取ります。
痛みの軽減のため、麻酔のテープ剤を使用します。
プールに入ってもいいの?
プールの水ではうつらないため入っても構いません。ただし、お互いの皮膚の接触でうつる機会が増えるため注意が必要です。
水着やタオルなどは共有しないようにし、プールの後はシャワーで洗いましょう。
予防するにはどうしたら良いの?
・衣類やタオルなどを共有しないようにしましょう。
・プールでは水着、タオル、浮き輪などを共有しないようにしましょう。
・適切なスキンケアを行い、皮膚を健康な状態に保ちましょう。
うつさないためにはどうすればいいの?
・みずいぼをかき壊さないようにしましょう。他の場所にうつすだけでなく、とびひなどの原因にもなります。
・皮膚を清潔に保ちましょう。プールから出た後などは身体をシャワーでよく洗い流し、保湿剤を塗るなどスキンケアをしましょう。
2019年7月19日